ただいまの時刻15:44 札幌から北見に向かうバスの中から、このブログを書いています。
札幌から北見までの移動時間は約5時間！なかなかの長さです。北海道の秋を彩る紅葉や田園風景が広がっているのはいいのですが、さすがに飽きてきます。
バスに乗りながら、Youtubeなどを見て過ごすことが多いのですが、うとうとしながらとあるYouTubeに出会いました。
番組は「絶望から復活する時のサイン」という内容でしたが、その中で「災い転じて福となす」という言葉に出会いました。
よく触れる言葉ではありますが、今の自分にはかなりしっくり来るフレーズです。
思えば、最近僕にも同じようなことがありました。
9月22日。全身全霊を注いで挑んだ補助金の申請が「不採択」となり、描いていたバラ色の未来が一瞬で崩れ去り、大きな「絶望」を味わいました。
病気の療養で思うように働けない状況が半年以上続いたのに、
いただいたチャンスに全力を注ぎ込んだのに、
採択結果を待つ夏場はほとんど仕事が手につかず、
という感じで何だかめちゃくちゃな感じで過ごしていたので、
不採択の結果を受けてからは「俺はどうやって生きれば良いのか？」と全く先が見えませんでした。
気づくと「くっそー！病気さえしなければ、こんなことにはならなかったのに！」とクヨクヨと悔やむ時間がしばらく続き、
心身ともに弱ってしまい、ソファーで寝ている時間が多くなりました。
僕は、ウルトラマンが好きなので、ウルトラマンの話に例えますが、
そんな毎日を過ごす中で、やがて僕のカラータイマーが鳴り、点滅を始めました。
ピコーン、ピコーン！
その音は、どんどん大きくなるばかり。
「なぜだ！？なぜ、カラータイマーがなるんだ！」と気持ちはどんどん焦っていきます。
「こんなんじゃ、自分がダメになる…」
必死に立ちあがろうとするけれど、
「やっぱりダメだ、立ち上がれない…」
「あぁ、俺は、も、もう、ダメかもしれない…」
諦めかけた、その時です。
短い言葉と共に、一筋の光が差し込みました。
「あなたは、生きているだけですごいんだから、もう一度がんばればいいじゃん」
すっかりうつむき、うなだれていた僕は「誰ですか？僕に、そんな言葉をかけてくれるのは？」
と思いながら、キョロキョロすると、そばににいて優しく声をかけてくれたのは、
そう、妻でした。
自分勝手に起業して、ろくに家庭や夫婦関係を振り返らず、かと思えばいきなり大きな病気になり、ろくに仕事ができず、夢までやぶれ、収入すら入らなくなった情けない夫の僕。
「もう、いい加減にしろ！」と怒り狂う人もいるかもしれない中で、
なぜか、妻は毅然とし、いつものように微笑んでいます。
僕が大動脈解離になり、長い時間手術をしていた時も、病院でずっと毅然としていたらしい。
思えば、出会って約30年、どれだけの迷惑と心配をかけてきたか分からないけど、
どん底でうなだれる僕に対して「もう一度、立ち上がりなさい。きっとできるから」とスッと手を差し伸べてくれた。
そうだ！
ウルトラマンの本当のドラマは、怪獣と戦ってボロボロになり、生きるか死ぬかの瀬戸際の場面で、カラータイマーが鳴りひびいてから始まるんだ！
くっそー。
俺は、負けない。
絶対に、復活する！
何度でも立ち上がり、何度でも蘇る！
そうだ、この感覚こそ、本来の俺だ！
少しだけ心の迷いが続きましたが、
妻の言霊によって、ようやく僕本来の野心的な感じが戻ってきました。
これまで自由奔放にやってきて、気づくのがあまりにも遅すぎましたが、
「家族」って、ホントに大切です。
妻には、どんな恩返しをしていいのか分かりませんが、仕事がず絶え間なく続き、僕が元気にしていることが最高の安心材料だと思うので、そこを目指してがんばります！
