突然死んでも、誰も困らせない「緊急!いのちノート」の提案と構想

おはようございます。ただいまの時刻8:14。今朝は札幌の実家からこのブログを書いています。

家族が入院する関係で一時的に実家に戻りましたが、明後日には北見に戻る予定です。

最近、僕と直接お話しした方には熱く伝えていますが、弊社の次なる新しいサービスが決まりました。

その名も「”緊急”いのちノート」。

キャッチコピーは「突然”死”んでも誰も困らせない!」です。

もし、経営者が不慮の事故や病気などで突然仕事ができない状態になったとしても、社員やご家族がこのノートを見ることで、パソコンの起動方法やスマホの解錠方法、大切なファイルの保管場所、社長のスケジュールや仕事の進捗状況などを知ることができ、当面の仕事を再起動させることを目的としたツールです。

皆様には、何か突拍子もない感じに映るとは思いますが、このサービスは、僕自身が昨年11月に急性大動脈解離という病気を発症し、「”突然死”するかもしれない」という状況を経験したことから生まれました。

大動脈解離を発症して奇跡的に病院に運ばれたものの、医師から告げられた一言。

「このままでは、あと数時間しか(命が)持たないかもしれません」。

その時は、朦朧としていましたが、実際には血圧は上が80くらいでしたし、全然呂律が回らず、何を言っているのか自分でもわからなかった。それでも、自分が死ぬというイメージはしていませんでしたが、医師からの言葉、そして診断結果が僕の残り時間の短さを示していました。

奇跡的にも手術は大成功し、一命は取り留めたものの、その後のICU(集中治療室)で僕はとてつもない恐怖に襲われ、うなされ続けたのです。

「あらゆるIDやパスワードを保存している場所を誰にもしっかりと伝えていない!」

「もし、ここで自分が死んだら、誰がお客様のホームページを更新するのだろう?」

しかし!

いくらうなされ続けても、誰も何も解決してくれない。

ICUという閉ざされた病室では、携帯電話・パソコンなどは何も使えないですし、何より、僕自身が点滴を受けて朦朧としており、仕事ができるような状態ではなかった。

そんな時、妻が持っていた僕の携帯に1本の電話が入りました。

「大至急、ホームページのIDとパスワードを教えて欲しい!」

「えっ!?今は病室にいるし、急にそんなこと言われても…」という感じでしたが、とにかく相手は急いでいました。

もう「具合悪い」などと言ってはいられない!あまりに慌てすぎて、必死だったので、その時の記憶が定かではないのですが、どうにか探し出すことができて、情報をお伝えすることができました。

その場はなんとかなったからいいものの、

本来なら、こんなことは、絶対にあってはならないんです!

まさか、自分がこんな命の危機に立たされるとは思ってなかったし、お客様の情報を預かっているという緊張感が全くなかった。

もし、あの場で僕が死んでいたとしたら、IDパスワードが分からない多くのお客様を路頭に迷わせ、かなり困らせてしまっていたことでしょう。「いきなり死にやがって!」と恨まれていたはずだと思います。

このような経験は2度としてはいけないと大いに反省すると共に、体力の回復と共に僕は僕として、大切な情報の保存場所などをまとめた「もしもノート」を作成し、妻に渡すことができました。

このノートを作成しながら、ふと思ったんです。

「このようなアイテムを持っている会社って、ほとんどないんじゃないかな?」と。

実際、バリバリに働いている経営者は「明日死ぬかもしれない」などとネガティブなことは思わないはず。

そうは言いながらも、僕は実際に死がいきなり目前に迫ってきて、とてつもない恐怖を味わった。

そう、”突然死”というのは、誰にでも起こりうることなんだ。

しかも、経営者の場合は、事業の責任者であるばかりか、雇用責任があったり金融機関との関わりがあるなど、意味合いが全く変わってくる。少なくとも、絶対に突然死んではならない立場。

しかし、経営者の抱えるストレスは尋常ではありません。それが心身にダメージを与え続けているという厳しい現実の中で、それでも事業を続け、増やし続けなければならない。この5年間の僕自身の経験も踏まえ、ギリギリのところで生きているのが、経営者だというのが正直な感想です。

だとしたら、むしろ「突然死ぬかもしれない」という前提をどこかで思いながら仕事をする方がスッキリするし、冷静になって様々な準備をすることもできます。

経営者は色々なリスクに晒されながら生きているので、残念ながら”突然死”という悲劇になってしまったとしても、家族、お取引先など、お世話になった方々には、変な迷惑を掛けて死ぬようなことがあっては絶対にならないと心から思います。

だからこそ、僕(弊社)は、この「”緊急!”いのちノート」の大切さを自分の生きる使命としてしっかり伝え、”もしも”の時に困る人たちが一人でもいなくなるような社会にしたいと考えています。

とは言え、まだまだ始まったばかりで試行錯誤の連続ですが、コツコツ続けながら骨太なビジネスモデルとしても確立するべく取り組んで行きたいです。

今後は、たとえば、中小企業家同友会の例会などでお話しさせていただくような働きかけもしながら、理解者・協力者を増やすような展開をしたいと考えています。

◾️”緊急”いのち」ノートのイメージ

QRコードを読み込むことで、実際使用しているパソコンやスマホの解錠方法に関する解説動画を見ることができるという単純なアイテムです。現在、数名から依頼を受けて、実際に制作を始めていますが、試行錯誤をしながら、完成度を上げていきたいと考えています。

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