いったい、どちらを選べばいいのだろう?

何かと話題を呼んでいる「FACT FULNESS(ファクトフルネス)」。

「世界は分断されている」「世界はどんどん悪くなっている」などの“10の思い込みを”乗り越え、正確なデータを掴み、世界を正しく見ることができる本ということで、今読み進めています。

 その中に、とある場面の紹介があり、今の自分と重なりました。

 ざっとまとめると、以下のような感じ。

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 医師である著者の、若い頃の経験談。世界で最も貧しかったモザンピークで、人口30万人の街に医者は著者ひとりだけ。

 毎年1000人もの重病の子どもたちが運ばれてくる。必死で助けようとするも、貧困地域の医療現場でできることには限界があり、小さな命は次々に失われてしまった。

 あまりのハードワークに、著者の精神と体力は限界に達する。でも、街に医者は自分しかいないのだ。

 そんな時、友人がサポートに駆け付けた。しかし、ある重病の赤ちゃんの治療方針について二人は全く違う見解を示し、意見が真っ向から対立する。

 友人は「一人の命に、医者は全力で向き合い治療するべき」と主張する一方、著者は「抱えている患者は一人だけではない。自分は多くの命を救う責任があり、病院の外の衛生環境を変える必要がある」と。

 さらに著者は「病院でなくなる命だけではなく、自分は地域全体で亡くなる子どもたちに対して責任がある。目に見えない命も重い」と。

 そこで、著者はある行動に出る。簡易的な「衛生プログラム」をつくり、地域の人たちがそれを支え、著者が監督するというもの。そうすることで、下痢や肺炎などの重症化を未然に防ぐことができ、多くの命を救うことに繋がる。

 その後、公衆衛生スタッフの訓練、予防接種児童の増加、母親が来やすい簡易的な医療施設の整備などにも動き出した。

 限られた時間と労力の中で、目の前の患者に集中しすぎると、助かるはずの命が助けられなくなってしまう。 

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 ん~、なかなか難しい。

 ここで取り上げられている「命の重み」とは観点が違いますが、これらの主張のぶつかり合いを通して、「“環境整備”と“現場対応”のどちらに重点を置くのか?」が問われていると思います。

 よくよく考えると、今、僕自身が同じような境地に立たされています。企業を紹介する「ホームページ」や「映像」の制作を通して痛感していることです。

 肌感覚として、トレンドをつかみ、マメに更新をするホームページを持っている管内の企業は「2割に満たない」と思っています。でも、スマホ市場やSNSなどが急速に伸び、ホームページの位置づけがどんどん重要になっています。その流れに追いつくどころか、どんどん引き離されていると感じます。

 発信ツールを持つことは大切だし、絶対にあった方がいい。でも、いざ制作の立場になってみると、1つ1つ時間を掛けてヒアリングしながら作り上げるので、そうそう簡単にできるものではありません。そして、もっと多くの企業がホームページを持つには、技術者が絶対的に足りません。

 むしろ、行政がリーダーシップを発揮して、「すべての企業がホームページを持てる環境を整備した方がいいのではないか?」とも思います。その環境整備に僕自身が動いた方がいいのでは?という考えも少なからずあります。

 起業して約1年8ヶ月。制作の技術力は向上しているとは思いますが、これから必要なのは「地域を巻き込み、多くの協力を得ながら、人を育てる力」だということが分かってきました。

 同じような志を持った方と、じっくり話しながら、将来に向けた事業を組み立てられたら嬉しいです。

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