極度の“あがり症”を克服し、堂々とカメラの前に立った新社長

 よくよく考えてみると「撮影される」って、すごく特別な経験ですよね。僕は“撮る”ことが仕事なので特別な感じはしないのですが、“撮られる”方は全く逆です。

 今回、とある企業の新社長のインタビュー映像を撮らせていただく機会に恵まれました。でも、これが予想以上に難儀な撮影となりました。

 2週間ほど前、あれこれと打ち合わせをして、カメラをセットし、「さぁ撮ろう」と新社長にカメラを向けた瞬間、緊張でコチコチにフリーズしてしまったのです。原稿を一生懸命覚えてきてくださったのですが、声は小刻みに震え、バチバチと瞬きが続き、とてもじゃないけど“使える映像”ではありませんでした。本人も「こんなはずじゃない」と考え込んでしまい、撮影がストップしてしまいました。

 よくよく聴くと“あがり症”で、人前に立つと緊張してしまうので、昔からすごく悩んでいたそうです。でも、社長になったからには、人前で話す機会がどんどん増えてしまうので、いちいち“あがる”わけにはいきません。結局、この日は社長の緊張をほぐしつつ、どんな風に話したら良いかを二人で研究し、「家で練習して2週間後にリベンジする」ということになりました。

 そして、あっという間に2週間が過ぎて、再び現場に行きました。
 
 「おやっ」、心なしか新社長の表情が晴れやかです。「どんな風になったかなぁ」と気になりつつ、再度カメラを設置して撮影スタート。すると、まるで別人のようにイキイキと語っているではありませんか!これには、僕もビックリしてしまいました。

 あまり深くは聞きませんでしたが、相当練習したのだと思います。目の輝きも声の張りも素晴らしく、撮影してて楽しくなりました。

 すっかり乗ってきた新社長から、驚きの提案がありました。それまで、斜めアングルで撮っていたのですが、「これでは、映像を観てくれている人に伝わらない。堂々とカメラ目線で撮った方がいいかもしれない」と。これって、“あがり症”の方の提案ではありませんよね。練習を重ねながら、伝えることの醍醐味を覚えてしまったような感じでした。

 結果的に、カメラ目線をメインにして、左右それぞれのアングルからも撮影。3方向からの動きのあるインタビュー映像に仕上がりました。自身みなぎる新社長の表情がなんとも清々しく、僕も嬉しくなりました。

 今回は、社員の採用を意識した映像なので、堂々としたインタビューを観ていただき、素敵な人材に出会ってほしいです。

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